
先日、ブログ宣伝のためにXアカウントを作りました。 しかし私は短文を考えるのが苦手で何を投稿すればよいかわからず、ブログの更新だけ通知してたら公式からスパム扱いされかけました。
そこで私は、「ブログ本文もAIが使えるのだからX投稿だってAIでできるだろ」と考え、 かつせっかくなので「Claude Code」を使ってシステム化してみようと試みました。
結果だけ言うとまだ納得いくものはできてはいませんが、その経験を記しておこうと思います。
Claude Codeとは
Claude Code(クロードコード)は、Anthropic社が提供する開発に特化したAIエージェントです。 通常のClaude(ブラウザ版)と何が違うかというと、パソコンのファイルを直接読み書きできる点が最大の特徴です。
ブラウザ版のClaudeは会話する際、こちらが都度コピペして運用する必要があります。Claude Codeはターミナルから動かすもので、フォルダを指定すればその中のファイルを読んで処理し、別のフォルダにテキストとして書き出すところまでを一連でやってくれます。
↓実際に動いているところ

今回のような「毎日ファイルを読んで→投稿案を生成して→保存する」という繰り返し作業と、相性がいいツールです。 保存した過去の投稿も読み込んで「被りが無いような」投稿を生み出すこともできるわけです。
設計:何をどう作ったか
素材の設計
Claude Codeに読み込ませる素材として、3種類を用意しました。
- ブログ記事:書いた記事のテキスト
- 投稿者ペルソナ:このアカウントを運営している人物の定義
- 日記(生メモ):その日の断片的なメモ
この中で最も重視したのは日記です。完成した文章である必要はなく、むしろ断片のほうがいいという設計にしました。
- GSCで表示4のまま。0が並ぶのが地味に効く - 気合い入れた記事より昨日の雑な記事のほうがアクセスが来てる - Claude Codeで投稿案を作ったけど全部しっくりこない。なぜ?
こういった断片こそが投稿の素材になる、という考え方です。ブログ記事はきれいに整理されすぎているため、「抽象的な結論は使わない、具体的な数字や失敗だけ抜く」というルールも設けました。
投稿タイプの設計
投稿を2種類に分類しました。
| タイプ | 目的 | 完結するか |
|---|---|---|
| 記録型 | この人の視点は他で読めないと思わせる | 投稿だけで完結する |
| 入口型 | もう少し知りたいと思わせてブログへ誘導する | 完結させない |
比率は 記録型:週3〜4本、入口型:週1〜2本 としました。 入口型が多すぎると宣伝臭が出る、という判断からです。
品質基準の設計
「数字・本音・引っかかりのどれかがなければ不採用」という明確なフィルターを設けました。採点軸も定義しています。
- 具体性:数字・引っかかり・本音があるか(最重要)
- フック力:冒頭1行に引きがあるか
- ペルソナ整合性:その人らしい視点になっているか
- 拡散・余白設計:読んだ人が何か感じる余地があるか
具体性が基準以下なら自動的に「書き直し推奨」と判定させる設計にしました。抽象論・Tips化・正論で終わる投稿は通さない、という意図です。
コマンドの設計
「投稿案を作って」と打つだけで、素材の読み込みから投稿案の生成、ファイルへの保存までを一連でやらせるようにしました。「承認して」「投稿済みにして」といった管理コマンドも定義しています。
ここまで細かく設計すれば、それなりのものが出てくるはずでした。
実際に生成した投稿案
3本、実例を出します。
記録型(体験・記録系)
ブログを立ち上げて3週間。5月2日に構築、5月16日に独自ドメイン化、5月20日にようやく100アクセスを超えた。エンジニアの癖で記録に残したくなるんですが、ブログはデプロイして終わりじゃないので、100という数字でもほっとしてます。
記録型(考察・意見系)
「AI副業ブログ」というネタだけで書くことが、そろそろ尽きてきた感覚がある。AIは関連するテーマが広いので徐々に別の方向も取り込んでいくつもりだけど、「どこまで広げると自分じゃなくなるか」という境界線が、正直まだわかっていない。
記録型(問いかけ系)
副業ブログで詰まってること。収益ゼロ期に「副業の話」を書くのがむずかしい。以前運営したブログの記録を残しておけばよかったと今さら思ってます。当時の数字がネタになるのに。副業ブログ書いてる方、収益ゼロ期の記事ネタはどうしてますか。
仮に皆さんがXでこの投稿見たとしたら、いかがでしょう? 私なら完全にスルーして、次の瞬間には忘れていると思います。
事実は書いてあります。数字もあります。本音らしき言葉もあります。でも読み終わって「で?」となる。 何の興味も惹かれないです。
私が有名youtuberとかで、「私自身に興味がある」人なら注目してもらえるかもしれませんが、フラット目線で見たら 記憶にも残らないのが正直なところかと。
発見:AIが苦手なことに気づいた
ブラッシュアップを試みました。「もっと引きを強くして」「冒頭を変えて」といろんな指示を出してみたのですが、 「面白く」はなりませんでした。
AIの生成する文章は「正しさ」の最適化は得意ですが、「引っかかり」や「面白さ」の最適化はできません。
面白い投稿には、読んだ人が一瞬止まる何かがあります。それは論理的に説明しにくい感覚です。 なぜこの言葉の並びが興味深いのか、なぜこの切り口は面白いのか、言語化するのは難しいですね。
「面白くして」と指示しても、AIには「面白い」の定型がありません。正確に・丁寧に・網羅的に処理することは得意ですが、刺さる短文に必要な余白・省略・ズレは、定型化できる情報として存在しないのだと思います。品質基準をどれだけ細かく定義しても、「面白さ」はルールに落とし込めませんでした。
次の一手
とはいっても諦めきれないので、次は自分が「面白い」と思った投稿を集めて、それを読み込ませることを考えています。
ルールで定義するのではなく、「自分が面白いと感じた実例」を渡すことで、その感覚をAIに近似させられないか、という発想です。
まだ実験段階で、うまくいくかはわかりません。ただ、「面白さ」という主観を扱うなら、ルール化より例示のほうが筋がいいような気はしています。進展があったら、また記事にまとめます。