
ブログ記事を書くとき、「キーワードをどう決めればいいか分からない」という状態になった経験はありませんか。
書きたいテーマはある。でも何で検索されるかが読めない。AIに候補を出してもらったら、それっぽい言葉がずらりと並んだ。これで調査できた気がする——でも、本当にそれでいいのか。
ここで少し立ち止まりたいのが、AIにキーワード候補を出してもらっただけでは、キーワード調査をしたことにはなりにくい、という点です。
AIはそれらしい候補を出してくれます。ただし、「実際にその言葉が検索されているか」「自分のブログがそこで勝負できるか」までは、別に確認する必要があります。AIは候補を出す道具であって、調査そのものをやってくれるわけではない。
この記事では、AI活用を前提にしながら、会社員が現実的に進められるキーワード調査の流れを整理します。
AIキーワード調査の全体像:何を調べるのか
やることを整理すると、4つのステップになります。
- 候補キーワードを洗い出す(AIが得意な部分)
- 検索需要があるか確認する(Googleサジェストや検索結果を見る)
- 競合ページの強さを見る(検索結果に何が並んでいるかを直接確認)
- 書く記事との相性を判断する(自分で決める)
AIはこの4ステップのうち「1」を効率化してくれるツールです。「2〜4」は別途、自分で確認します。この区別を最初に持っておくと、作業の見通しがつきやすくなります。
AIが出したキーワードをそのまま使わない方がよい理由
AIが出すキーワード候補は、見た目の整いが良いです。文章として自然で、ブログ記事のタイトルに使いやすそうな言葉が並びます。
ただ、AIは「実際に検索されている言葉」だけを出しているわけではありません。文脈上それらしい言葉、一般的に使われやすい言葉、ブログ的にありそうな言葉を混ぜて出してきます。
そのため、候補を見て「これは良さそう」と感じても、そこで確定しない方が安全です。
自分なら、AIが出した候補はあくまで下書きとして扱います。そこからGoogleサジェスト、検索結果の確認、Search Consoleといった実際のデータで絞り込んで、記事にするキーワードを決めます。
候補出しをAIに任せることで、ゼロから考えるより確実に早くなります。ただし、「AIが出した=需要がある」ではないので、次のステップを省略しないことが大事です。
ChatGPTで候補を出す:入力の工夫が結果を変える
AIへの依頼の仕方で、候補の質が変わります。たとえば次のように依頼すると、候補の幅が広がります。
「会社員が副業ブログを始める」というテーマで、ブログ記事に使えるキーワード候補を20個出してください。メインキーワードとロングテールキーワードを混ぜて、検索ユーザーが実際に打ちそうな言葉で出力してください。
意識したいのは「読者が実際に検索するときの言葉」を基準にすることです。
書く側は「副業 ブログ 収益化 方法」を思い浮かべがちですが、読者は「副業ブログ 始め方 会社員」「ブログ 副業 いくら稼げる」のように検索することの方が多い。プロンプトに「読者の視点で」と一言加えるだけでも、候補の切り口が変わってきます。
ロングテールキーワードから狙う理由
「AI キーワード調査」のような短い単語は、検索数が多い反面、競合も強くなります。大きめのキーワードで上位に入ると集客力は大きいですが、個人ブログの初期から上位勢と正面で戦っても、なかなか結果が出ないのが現実です。
「AIを使ったキーワード調査の手順」のように複数の語を組み合わせたロングテールキーワードは、検索数は少なくても競合が薄いケースがあります。一本ごとの集客力は小さくても、積み上げることで安定した流入につながります。
検索需要と競合の確認:無料ツールで最低限の確認を
AIが出した候補をそのまま使うのではなく、「実際に検索されているか」を確認するステップを挟みます。
無料で使えるツールの例
- Googleサジェスト(検索窓の候補):検索されやすい関連語のヒントを確認できます
- 検索結果の下部「関連する検索キーワード」:周辺の検索意図が確認できます
- Google Search Console:すでに記事がある場合、どんな言葉で表示されているかが分かります。ブログを始めた直後はデータが少ないこともありますが、記事が増えてくると、想定していなかった検索語が見つかることがあります
有料ツールを使わなくても、この3つで最低限の確認は可能です。最初から有料ツールを揃えるより、無料の範囲で手順を掴んでから必要なら追加する順番の方が安全です。
競合を「直接見る」ときに確認すること
狙ったキーワードで実際に検索して、上位に出てくるページを確認します。このとき、以下の観点で見ると判断しやすくなります。
勝負できそうなサインを探す:
- 個人ブログやnoteが上位に入っている
- はてなブログの記事が上位にある
- 体験談・実践記系の記事が混じっている
- 上位記事の公開日が古く、更新されていない
- 上位記事を読んでみて、答えが薄いと感じる
最初から正面突破しない方が無難なサイン:
- 企業の公式サイト、大手メディアだけで埋まっている
- 検索結果だけで答えが完結していて、個人ブログの記事まで読まれにくそうなキーワード
個人ブログが上位に混じっている状態なら、同程度の記事で競争できる可能性があります。ツールの数値だけでなく、検索結果を目で見て確認する方が、肌感として分かりやすいことも多いです。
「狙って当てる」は難しい:調査しすぎて止まらないために
キーワード調査を丁寧にやろうとすると、それだけで時間が溶けます。会社員が平日夜に取り組むなら、調査にかける時間には上限を設けた方が動きやすいです。
記事を書く前は「このキーワードなら検索されるかもしれない」と思っていても、公開後すぐに反応が出るとは限りません。逆に、あまり狙っていなかった言葉で表示されることもあります。Search Consoleを見て初めて「読者はこういう言葉で探していたのか」と気づくこともあります。
「狙って当てること」の難しさは、ブログ運営を続けると感じる現実の一つです。
特にブログ初期は、キーワード選定の正解を探し続けるより、記事を公開してから実際の表示回数や検索語を見て修正していく方が現実的です。キーワード調査は「投稿前に完璧に終わらせる作業」ではなく、運営しながら改善していく作業でもあります。
実践するなら、この順番が動きやすいです:
- テーマを決める(何について書くか)
- AIで候補を20〜30個出す(10〜15分)
- Googleサジェストで2〜3個に絞る(10分)
- 検索結果を直接見て競合を確認する(5分)
- 書く
この流れを30分以内に終わらせる。ここで完璧を狙って調査に1〜2時間かけると、記事を書く気力が残らなくなります。
調査と並行して意識すること:検索流入が見え始めるまでの時間
記事を公開しても、すぐに検索結果に安定して出るとは限りません。ブログ初期は、検索流入が見え始めるまでに時間がかかることもあります。これは調査の精度や記事の質だけでは短縮できない部分です。
だからこそ、良いキーワードを探すことと並行して、「早く記事を積み上げ始める」ことが重要になります。完璧なキーワードを探し続けて記事の本数が増えない状態より、方向性が8割決まったら書き始める方が、ブログとしての成長は早くなります。
キーワード調査が終わったら、次は記事の構成を作る段階です。AIを使って見出し構成を整理する手順については、「ChatGPTでブログ記事構成を作る手順|疲れた日でも見出しまで進める方法」にまとめています。キーワードと記事構成をセットで進めることで、一本の記事を仕上げるまでの流れが安定してきます。
まとめ:AIキーワード調査は「候補出し+自分で絞り込む」の2段構え
この記事で整理した流れを振り返ります。
- AIで候補を出す:ChatGPTやClaudeに依頼して20〜30個を出す
- そのまま使わない:AIの候補は下書きとして扱い、次のステップで確認する
- 検索需要を確認する:Googleサジェストと検索結果で実際に見る
- 競合の強さを見る:個人ブログが混じっているかどうかを目視で確認する
- 絞り込んで書く:調査に時間をかけすぎず、まず記事を増やす
SEO キーワードの調べ方に唯一の正解はありませんが、「候補を出してから自分で絞り込む」2段構えを持つだけで、感覚だけで決めるよりは根拠のある選定ができます。まずは次の記事で、AIに候補を20個出してもらうところから始めてみてください。
記事が書けたら、公開前の確認も重要です。「AIで書いたブログ記事の公開前チェックリスト|投稿前に見るべきポイント」では、投稿する前に見ておきたいポイントをまとめています。